をふの日記

毎日頭の中をお掃除するために書く日記

タクシーの運転手さん

 

  今日はタクシーに乗る用事が多かったおかげで、面白い話が聞けた。

 

その1

「私ね、こう見えて猟銃免許持ってるんですよ。けっこう免許取るのめんどくさいし大変だったんですよ。でも、私動物が好きでしょ。だから1回も撃ったことないの。なのに、せっかく免許取ったからずっと更新しちゃうんですよ」

 

その2

「自分は1番最後の子だったから、まだこんなちっちゃい時から母親が旅館に住み込みで働きに行っちゃって、全然面倒見てもらった覚えないんですよ。だから〝全然母親だって思ってない。愛着なんてないよ〟って母親に言いましたよ。母親が歳とっても、俺は面倒みないよ、兄ちゃん姉ちゃんが見ろよって言ってたんですけど、結局自分が最後まで面倒見ました。1番近くに住んでたから仕方ないよね」

 

その3

「昔の冬はもっと寒かったよ。みんな洋服も今みたいにいいもんじゃないからペラペラの服着てさ、袖で青っ洟拭いてガビガビになってたよ。きったねぇよ、でもみんななってたから。夜も布団入っても今みたいな毛布なんかないから寒くて寒くて、自分の身体で布団の中あったまるまで丸まってさ、寒いからそりゃ寝しょんべんするよ。朝学校行くのに友達迎えに行ってさ、みんな布団干してあったよ。でも貧乏なうちの子なんかさ、着替え持ってねぇもんだからパンツもそのままなのよ。しょんべんが発酵して臭くて、お前くせぇよなんつってたな」

 

  もう顔は忘れたけれど、それぞれ生の迫力のある話だった。

 

 

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